ほっとする話し 今だから笑って話せるあんな ことこんなこと

 T.Y さん       

息子 哲也は23才。今まで選挙の投票は諦めていました。ですが今回の市議会議員選挙では、哲也にも投票させてみたいと思いまして、初めて期日前投票に行ってみました。
朝、哲也に候補者一覧表を見せて覚えさせ、作業所を一時間早退し会場に向かいました。
期日前ですから、やはり空いていました。職員さんのお話ですと、期日前投票の理由は保護者が記入しても差し支えないですが、投票用紙は本人が記入します…とのこと。投票する場所では審査員三人がこちらを見つめています。記帳台の椅子に座る時、一言朝の候補者を確認しましたが、後は本人任せです。投票用紙に名前を沢山書いてしまったらどうしよう…不安がありました。息子は時間をかけて丁寧に記入していました。ふと漢字の書けない妹の事を思い出し、職員さんに再び質問しました。漢字が書けない方の場合は、職員二人の前で候補者の中から意思表示が出来れば投票可能とのことです。今回は、私が思っていた程の大変さもなくホッとしました。職員さんの対応が優しかったです。

M.N さん

おととし、きよちゃんの大好きなおじいちゃんが亡くなり、「かわいい、かわいい」とお互いに言い合っていた和やかな光景を見ることが出来なくなりさみしいのですが、月日が進む中、きよちゃんは学校を卒業し、今年の4月から作業所に毎日元気に通っています。学校に通っている時のことですが、車で送迎していておじいちゃんが亡くなった後、ある場所を通り過ぎる時、喜びの奇声を挙げていました… その場所は、立川斎場のそばの道路です…(-_-;)斎場の方角を見ながら、手に渾身の力を入れて、「うぃ、うぃ~っ!」と…「はせがわ、また行こうね」「天ぷら食べたね。」「スープ飲んだね。」とも…「はせがわ」とは「お仏壇のはせがわ」のことで、きよちゃん的には、「お葬式」のこと。

数々の言葉から推測すると、告別式で親戚一同と一緒に食べた精進落としがとてもおいしかったようで、また行って食べたいようなのです。最近では、学校を卒業し、その辺りを通ることもなくなったので、斎場のホームページで精進落としのページを見たりしています。ちょっとマニアックなこだわりになってしまいました…(^_^;)でも、最後に温かいお話があります。家の仏壇に飾ってあるおじいちゃんの写真を撫でながら、朝は、「おじいちゃん、おはようございます。しらゆりさん、がんばります。行ってきます!」夕方、帰ると、「ただいま、お帰り。(両方言ってしまうのですが…)おじいちゃん、ありがと!」と挨拶しています。最初はおばあちゃんが教えていましたが、今では自分で必ず朝夕、2回挨拶をしていて、私はとてもうれしく、我が子ながらえらいなぁと感心しています。

K.M さん

今年成人式を迎えた沙紀ですが、今の姿とはちょっと想像がつかないような幼少時代がありました。その当時、恵まれた環境で6年間地域の小学校に通っていた頃の話です。 まだ低学年で、やっと一人通学ができるようになった頃、同じ町内で同級生の男の子に呼び止められ、「おばさん、沙紀なんとかして!僕のこと追いかけてきてほっぺたにちゅーするんだよ!」「えー!そんなことしてるの?!ごめんね!よく言っとくから」・・・まあ、なんと大胆な~まさかそんなことしてるとは・・・びっくり!です。

後日朝学校に行くと、今度は校長先生が、「お母さん、私から抱きついた訳ではないんですから~!」と何やら焦っている様子。何と今度は校長先生と沙紀が熱い抱擁をしているではありませんか!毎朝、顔を見ると抱きついてくるそうで・・・。そして教室で発見!ダメだとあれだけ言ったのに、確かに沙紀が先日の男の子を羽交い絞めにし、ちゅーをしておりました。やさしく大好きな人には直球で愛情表現していた娘です。